10月24日は、現役DXデザイナーの講話2人目の講話として、株式会社エルティーエスのOgami氏にお話を頂きました。
同社は、行政や企業や個人を相手にニュービジネスの創出やスタートアップの支援を通じてDXデザインをしておられます。
色々なDXを支援して来られたOgamiさんに、幅広いDXの事例と色々なかかわり方があることをお話いただきました。
点は線になる、線が面になる
現在、Ogamiさんがお勤めされているエルティーエス様は、主に新規事業企画・立案・執行のコンサルティングサービスを手広く提供しておられます。
現在のOgamiさんは、産官学連携、オープンイノベーションの分野を強みとしてご活躍されています。最初に、そこに至るまでのキャリアについてお話がありました。
前回のOzaki氏もスティーブ・ジョブズ氏のスピーチから「点と点がつながって線になる」という有名なフレーズを引いておられましたが、Ogamiさんもまさにソレ。
大手自動車メーカーから広島県に転職され、テレワークの推進に従事されたのち経済産業省の中小企業庁へ出向され、そこで初めて創業支援に携わったそうです。
広島県に戻ってAI/IoT実証事業「ひろしまSANDBOX」担当としてデジタル技術の地元普及に勤められたのち、SalesForce開発の会社に転職されてDX支援事業にも従事されました。
大学は法学部でITとは関係なく、最初の仕事も関係ないながら、転職を通じて少しずつ現在のOgamiさんになるためのリソースを獲得してきた経緯が見えるお話でした。
地域課題の解決とデジタルテクノロジー
Ogamiさんが「ひろしまSANDBOX」事業で出会った人々やいろいろな事業アイデアについて横断的にご紹介いただいて、失敗も成果となる実証実験の自由度を感じました。
新しい挑戦のリスクを下げること、行動に至るよう体を軽くすることは、自由なアイデア発想を促す効果がありますね!何より楽しそうです草ガルーン!!!
こうした取り組みの先に地域課題の解決や新しい経済活動を生み出すエコシステム(生態系)を醸成しよう!というビジョンは、DX先進県を標榜する広島県ならではですね。
DXの取り組みによる問題解決のイメージとして、事例を2つ紹介いただきました。うち1つは江田島の空き家問題を、VR内覧によって契約数アップにつなげた話でした。
もう1つは人吉市のスマートシティ推進計画で、過疎地域の活性化です。防災や観光に加え、医療や教育に至るまで、DXによるウェルビーイングを追求されています。
DXに携わるフィールドは様々あれど、Ogamiさんはやはり産学官のオープンイノベーションや地域課題の解決をご自身のテーマとされていることがわかりました。
DXに貢献する様々なスタンス
Ogamiさんのお話から学べたことは、DXに貢献するデジタル人材とは、専門性の高いスキルを持った開発者や分析者だけではないということです。
DX推進を主導するプロデューサー、DXの企画・推進・調整をするマネージャー、サービスや業務を把握するプロダクトの担当者や責任者などなど・・・多くの関連職種がありますね。
Ogamiさんはこれらのうち、いくつかのロールを横断して担っておられます。私たちも、自分の持っているリソースや居場所から、DXへの関わりを考え、増やしていきたいですね。
DXって、ほとんどすべての人が自分のいる場所から関り方を考えられるところが良いところだと吉田は考えています。
講話のあと、「転職のたびに自己実現に寄せていっており、現在の職業名はもはやOgamiではないか?」とOgamiさんにお話の印象をお伝えしました。
将来は、一般的な職業名よりも自分の名前が職業名になっていくような時代が来るでしょう。そこに向けていま、DXというアングルを上手く利用したいものですね。
お話の主題とは関係ないところで、”エフェクチュエーション”というキーワードが教室で話題になりました。朝のお話テーマとして、しばらく追求してみましょう!
引き続き、「自分」と「世界」に「沢山」の「発見」をご一緒しましょう!