インターンシップ生にお越しいただきました:苦手であるコミュニケーションを克服したい

私は今まであまり、自信がなく、人と積極的に会話することをせずに暮らしてきました。しかし高校生になってから、進路のことを考えたときに、このままではいけないと思い、努力してきました。それでも長年しみついてきた苦手意識は消えず苦しんできました。

発表資料より抜粋

ビットゼミに5日間、インターンシップ生がお越しになりました。志望動機は、研修先候補の欄で「人と関わることが好きな方、もしくは逆にその部分を克服したいと考えている方に、ぜひ来ていただきたい」という弊社の文言を見かけたからとのことです。

 初対面の日は、この暑い中きちんとジャケットを着こなし(恐らく用意していたであろう台本を読むかのように)丁寧に挨拶の言葉を頂戴しました。

 そんな彼は「『マジメ』という語がこれほど似合う人は他に見つかるのだろうか」というくらいマジメな人で、失礼ながら「なるほど、確かにコミュニケーションが苦手そうな人だ」と心の中で考えてしまうほどの印象を受けました。業務、大丈夫なのかな…と。

 ところが、早くもその心配は安心へと変わっていきました。聞かれたことに返答がありますし、言われたことも素直に受け止めることができる人だったからです。ひょっとすると、コミュニケーションが苦手なのではなく、自ら働きかけて他人と関わることが苦手なのでは…と。

 ということで(この経緯があってなのかは定かではありませんが)、毎朝の隅田のコーナーの代わりに3分間スピーチをしていただく運びとなりました。初日から大変だったのではないかな…と推察します。

 当然ながら、1日目こそはオドオドしていていましたが、日を重ねる毎に堂々と声が出るようになっていました。「目線を大事にしよう」や「自分の気持ちはどうだったの」のような助言も真摯に受け止め、その課題を翌日のスピーチへと結びつけていく…。まだ学生ではありますが、社会人の鑑ですね。自然とPDCAサイクルに乗っていました。

見やすい資料です

5日間はあっという間に過ぎ、最終日は学習の集大成ということで「振り返り」のプレゼンをしていただきました。以下のスライドは、彼の学習成果をまとめたものです。

 「伝えたい」という情熱が前面に押し出された、良い発表だったと思います。今回学習したことだけでなく、その学習を踏まえた上での反省点と今後の展望についても整理されており、その観点からも素晴らしいと感じました。

 以前、人の心を打つスピーチについての書籍を紹介しましたが、良いスピーチの条件をよく満たしているように思います。この調子で磨いていけば、きっと、将来は社内で一目置かれるような人になっているかもしれませんね。

この発表の感想をとある103期生の方にお願いしてみました。

コミュニケーション能力に自信がなく、とてもおとなしい大学生の男の子がインターンに来るということを先生から聞いており、初めて○○さんと会ったときになるほど、その通りだなと思いました。

 初めてのスピーチではとても緊張されていましたが一生懸命伝えようという気持ちが伝わってきて心を打たれました。2回目のスピーチでは見違えるほどよくなっていて先生や皆さんの意見を素直に聞き、努力して修正したんだなというのがすごくわかりました。

 今日の最後の発表は今までで一番堂々としていて内容も分かりやすく、この5日間の努力と成長がすごく伝わりました。私も勉強が難しすぎて逃げたくなることもありますが、○○さんの頑張っている姿を見て、苦手なこと、難しいことも努力すれば克服できると勇気をもらいました。

 ○○さんはとても真面目で素直で努力家なのできっと立派な社会人に慣れると思います。頑張ってください。5日間、ありがとうございました。

103期生代表(○○は実名部分を伏せた表記)

わずか5日間ではありましたが、彼は周囲から信頼され、周囲が助けてくれるような社会人になっているような気がしています。

彼もがんばっているから私もがんばろう。そんな影響を与える人でもありました。末尾ながらご健闘をお祈り申し上げます。

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