未来型事務職養成講座 成果発表会レポート②

今回のアプリを開発したのは、受講生の Jasmineさんです。

講座の中でも特に印象的だったのが、Jasmineさんの集中力の高さでした。
応用演習講座の選考課題として取り組んだ今回のアプリですが、
他の受講生と比べても 非常に短期間で開発を完遂しました。

Power Appsで業務アプリを作った経験のある方なら分かると思いますが、

  • データ設計
  • 業務フロー設計
  • 自動化フロー
  • UI構築

をここまで組み上げるには、かなりの試行錯誤が必要です。

実際にアプリを見ると、
かなりの集中力で作り込まれていることがよく分かる完成度でした。

課題:Accessとメールで管理されていた備品業務

今回の課題を提供してくださったのは
株式会社日鋼設計様です。

同社では、備品管理を Microsoft Access で行っていました。

業務の流れは次の通りです。

  1. 各事業部から備品申請
  2. 総務部門が申請を受付
  3. 発注処理
  4. 受領・受け渡し
  5. 在庫管理

しかし実際の運用では

  • 申請確認はメール
  • 発注連絡もメール
  • 状況共有は口頭

という形になっており、

  • 申請状況が分かりにくい
  • メールのやり取りが多い
  • 在庫不足や欠品のリスクがある

といった課題がありました。

そこで今回の開発では、

  • Accessから Microsoft 365へのクラウド移行
  • 備品管理業務の 一元化
  • 通知・承認の 自動化
  • 在庫管理の 精度向上

を目標にアプリ開発が行われました。

解決:Power Platformによる業務アプリ

この課題に対して、Jasmineさんは
Power Platformを使った備品管理アプリを開発しました。

システム構成は次の通りです。

役割使用サービス
入力画面Power Apps
データ管理SharePoint
自動処理Power Automate
通知Teams / Outlook

この仕組みにより、

  • 備品申請
  • 承認
  • 発注
  • 入出庫
  • 棚卸

までの業務を 一つのシステムで管理できるようになりました。

また、

  • 備品コード
  • 発注ID
  • 入出庫番号

などは 自動採番される仕組みになっています。

手入力を減らすことで、
入力ミスや管理負荷を減らす設計になっています。

工夫:PDF自動生成という実務的アイデア

今回の事例で特に評価されたのが
申請書をPDFとして自動保存する仕組みです。

Power Automateを使い、

  1. 申請データを元にPDFを生成
  2. 承認者へ通知
  3. SharePointへ保存

というフローを構築しました。

企業担当者からは

「この発想は思いつかなかった」

というコメントもありました。

この仕組みにより、

  • 書類としての証跡
  • 発注履歴の保存
  • 監査対応

などにも対応できます。

単なるアプリではなく、
実務運用まで考えられた仕組みになっている点が高く評価されました。

市民開発が生むDXの可能性

今回のアプリは、プロのエンジニアではなく
事務職の受講生が開発したものです。

DXというと大規模なシステム導入を想像することも多いですが、

  • 現場の業務を理解している人が
  • 課題を整理し
  • 仕組みを設計し
  • アプリとして実装する

ことで、現実的な業務改善が生まれます。

今回のJasmineさんの取り組みは、
まさに 市民開発によるDXの好例でした。

次回予告:AIを活用した日報スマホアプリ

次回の記事では、もう一つの発表事例として

AIを活用した日報スマートフォンアプリ

を紹介します。

このアプリでは

  • スマートフォンから日報入力
  • データの自動蓄積
  • AIによる文章整理や活用

といった仕組みが実装されています。

単なる日報管理ではなく、

「現場データをAIで活用する仕組み」

として設計されたアプリです。

次回の記事では、その仕組みと発表内容を詳しく紹介します。

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