DXデザイナーたちの発表会

今年も残すところあと数日ですね。職業訓練事業では、今年度は「DXデザイナー養成科」に注力した1年でした。

春から20名でオフィスソフトの操作から学習をはじめて、現在は16名がローコード開発を学習しており、アプリ作成課題が佳境に入ったところです。

28日が年内最後の訓練日となりますが、この日は今年の学習の集大成として、DXデザイナーたちが作成したアプリの発表会を企画しています。

1.そもそも「DXデザイナー」って?

そもそもDXデザイナーの人材イメージはおろか、バズワードとなったDXという言葉の定義も曖昧で色々ですので、Teamsで様々なDX事例や関連した勉強会を共有してきました。

ただ、新しい概念でもあり、企業組織の根幹の話で公開情報に限りがあることから、現役のDXデザイナーとして活躍しておられる方々にお話を聞きました。

ブログ記事が滞ってますね。いずれ全登壇者について記事にしたいと思っています💦

前日に登壇者について調べ、当日にお話を聞き、翌日にその学習のまとめを行う恰好で、毎日6時限目は3日に1名のペースで11名のDXデザイナーについて学習しました。

学習成果を各自まとめてもらったのですが、コレがとても素晴らしかったので、うち10名分を次項に共有したく思います。

2.教室の「DXデザイナー」たち

現役DXデザイナーの聞いて得られた知見や視点と、それらも踏まえた自分の今後の方向性について、以下の項目でまとめの時間を取りました。

1.DXデザイナーの人材像

  • 能力要件(スキルセット)と理由>誰の話から?
  • 人物要件(マインドセット)と理由>誰の話から?

2.いろいろなDXについて

  • どんなDXを目指すべきか?と理由>誰の話から?
  • 成功の要因/クリアすべき課題や障壁は?>誰の話から?

3.自分のDXについて

  • WANT:今後、どのような役割や能力でDXに取り組みたいか?
  • CAN:DXに貢献できる事業領域や職掌、ステージは?
  • MUST:その実現のために取り組むべきことは?
Ganodermaさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • 新しい技術に挑戦すること、プロジェクトをまとめる力を持つこと。
    実業務に詳しい人も加えるのが好ましい。
  • 途中であきらめないこと、1人になったとしてもやり遂げる強い意志。
    視野を広く持ち、様々な可能性を捨てないこと。
  • 経営層を巻き込める人間が好ましい、一部署の下にあるような部署でDXを進めようとしても困難が大きい。

2.いろいろなDXについて

  • 自分がいなくても使用継続でき、保守が行いやすい仕組み。
    皆が望むものは無理、妥協点を突き詰めていく。
  • 経営層の理解、参入が成功要因として一番大きい。
    技術面や時間、導入コスト等の障壁は大きい。
  • DXも形が多いが、導入には経営層の理解は必須。
    どんな分野でも思考の応用は効くはず。

3.自分のDXについて

  • IT知識を身につけた上で選択肢として勉強を続けていきたい。
    業界的に大きくなれば、関わることも増えていく。
  • どの分野でもやろうと思えばできる。
    障壁の厚さが違うだけなので、本人のやる気次第。
  • 新技術の分野は進歩が速いので、どうしても個人勉強が必要になる。
    業務以外で学習を続けることが大事。
Greenteaさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • 【大井氏】未知のアプリや新機能に臆さず触れる:顧客の要望に応えるために、社内システムとの連携など、これまで触ってきていないものまで幅広く対応していく必要性を感じた。
  • 【友村氏】好奇心・探求心:「百聞は一見に如かず」を体現されているような方だと感じるとともに、ご自身が経験されたことだからこそ話に深みを感じることができた。そういった心構えが日々進歩するIT分野においても求められているのではないかと思った。

2.いろいろなDXについて

  • 【尾崎氏】スモールスタート:一つ一つを積み上げることの大切さを学ぶことができた。目的と目標をきちんと区別することで、小さな成果が大きな変化に繋がるのだと思えた。
  • 【高橋氏】情シスとの連携:ローコード(ノーコード)で事業部が担当する部分と、専門性(情報の信頼性など)が求められる情シスが担当する部分のすみ分けが重要。「できるけどしないこと」という言葉が印象に残っている。

3.自分のDXについて

  • 組織全体に波及するようなDXよりも、担当部署・担当者レベルでの業務改善に寄与したい。特に自分自身がUI特化型だと気付いたので、そういった部分を活かすことができたら良いなと思う。
  • UIが芳しくない既存アプリの改修。
  • 使いにくいと思われるアプリでも、データ連携などを考えるとその状態が最適解だったりするため、UIのみならずデータセットの状況まで一元的に対応できる能力の獲得。
Hempさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • 業務に精通/デジタル化の必要性を理解/デジタル化に必要なツールの知識(ある程度)/各部署との折衝を着地させるスキル/ロジカルシンキング/広い視野で全体と先を見る/人の本意を引き出す/組織を説得する力…などを兼ね備え、継続的にDXに取り組める社内の人材であることが望ましいと思います

2.いろいろなDXについて

  • DXの先には「奪われる仕事」ではなく「人間にしか出来ない仕事」があるという認識をまず最初に持ってもらえるかどうか、が大切だろうと感じています
  • トップダウンよりも、現場で小さくスタートして次第に周囲を巻き込み、気付いたら自分事になっているようなパターンなら受け入れられやすいのかな、と思いました

3.自分のDXについて

  • 今後は目の前にある小さな”当たり前”に目を向けて「もっと効率化するには」という視点で考えてみたいです
  • どのような場所であっても、そのためには継続的な学習が必要だと感じています
Kaleさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • ゼネラリスト的な視点はどの方も必要とおっしゃられていた
  • 視野を広く、好奇心を持つ

2.いろいろなDXについて

  • 【尾上氏】いろんなステークホルダーに対して自分の強みをプレゼンしながら働きかける
  • 【友村氏】一次情報の取得で優位性をもって発信することの差別化
  • 【宮川氏】プリミティブなマシンを触ったり、過去の良書を読むことで本質を理解し、応用が効く人材になれると言う話があったが、改めてそれらの大切さを感じた

3.自分のDXについて

  • あくまでビジネス寄りでプログラムの作業者に指示する役割をしたい
  • ビジネスを進化させたモデルの絵を共有し、それを具体化するための指示、進捗管理、予算管理を行う
Glucosamineさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • 自己や他者、企業に対する分析力:特に宮崎さんの講話から把握した結果をもとにDXに限らず改善を見込めるため
  • 企業や業界に対する向上心や献身的な姿勢

2.いろいろなDXについて

  • 目的ではなく手段としてのDX(複数人)に取り組みたい
  • 上層部の理解度や積極性、協力体制が必要

3.自分のDXについて

  • まずはサポートとしてアシストから始め、最終的にはITストラテジストに
  • 知識不足を補うための自己研鑽を重ねたい
Gotukolaさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • 論理的思考>吉田様
  • 分析力(自他とも)>宮崎様
  • 上記に限らず幅広いスキルが必要とされる
  • 知識と技術の向上意欲
  • 失敗や過程も含め楽しむこと
  • アウトプットすること

2.いろいろなDXについて

  • 全体最適という視点はとても大切だと感じた>頼様
  • 成功要因も課題障壁も、各企業共通点もあるものの、その企業のニーズや状況に合わせた対応が大切
  • →業務がわかる人に関わってもらう
  • →自分事として捉えてもらう
  • →できそうと思わせる(スモールスタート)
  • 経営層が協力的であること、また経営層が目標とするところを全社で繰り返し共有する

3.自分のDXについて

  • DXに限らず、企業が環境変化に強くなるためのサポート
  • 士業界や企業とDX人材の仲介
  • 補助金に関する情報提供と申請支援
  • 学び続ける…専門分野は深く、それ以外も幅広い視野を持つ
  • 仲間を増やす
Grapesさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • やりたい事に応じたシステムなどを取捨選択し、必要に応じて必要なスキルを学べる事、必要に応じて学習する意欲があること
  • 問題点などをヒアリングし、時にはなぜそれが必要なのかを周囲に説得するコミュニケーション能力があること

2.いろいろなDXについて

  • 企業に応じて目指す規模は変わってくる。小さい組織なら小さい事から始めるべきだし、大きめの組織で決定権があり責任者が協力的であれば、大きな目標を掲げて進める方が結果として効率が良い
  • どちらにもいえることは、決定権がある責任者がいることと、理解者をできるだけ多く作ること(高橋さん、頼さん、尾崎さん、その他の方々のお話から)
  • 最高責任者が協力的であること(頼さん、友村さん)なぜそのDXが必要なのかについて、理解者を可能な限り多く作る。目の前の問題点ではなく先を見据えた目標を掲げる

3.自分のDXについて

  • 一般企業内のDX担当者より、業務を請け負っている方で、使用するソフトの使い方を支援したりなどのサポートにつきたい。
  • 言語を問わず、関連するドキュメントを読み解く力やわからない事を調べる努力をする。とりあえずFEを取って次の資格を取る前準備をしておく。
Horsetailのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • 60%くらいの仕事を多数つくって一部で当たりを出す力(尾崎さん)、
  • 完璧を目指さない、小さく始めて継続する力(りなたむさんはじめ多数スモールビジネス的発想)
  • 最初に目的を固める力⇔やりながらも柔軟に方針変更する力(講師間で両方の意見があった)
  • コミュニケーションが好きな人
  • 分からないことは納得するまで聞ける・調べる人

2.いろいろなDXについて

  • スタートは、幸せにできる誰かが具体的にいるDX、習熟してきたら、できるだけ多くの人を幸せにできるDXへ。「身近な人から幸せにする」というフレーズは、どの講師の方もほぼ必ず言われていた。
  • また、「規模が大きいDXの場合はどうしてもどこかに負担がかかるが、組織全体のパフォーマンスのためには必要な犠牲だ」という話は特に規模と成果ともに大きく感じられるDXの体験談に多かったと思う。
  • 一方で、DX推進の負担の偏りによる不公平感が、一定の技術・知識水準に達しない人を助ける雰囲気の醸成よりも、見下す理由にしていい社会の雰囲気を増長しそう。

3.自分のDXについて

  • DX方針が固まっている組織でチームの一員として学びながら取組みたい。
  • ツール自体を知らない人にこんなツールがあるよと情報共有する。
  • 自由な時間を学習に充てる努力をする。
Ironさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • 開発技術を持っていること以上に、業務にツールを導入するためのガイド役としての役割が必要だと思うので、目的を明確にし、その要件定義をユーザー側と開発者側両方の視点からできる、あるいは両者の橋渡しができること。そのために業務知識と別に、ツールの知識、データ構造の理解が必要。(高橋さん、石橋さん)
  • 成果が見えにくい中、開発を進めないといけないので、ゴールまでのステップを明文化して共有し、進捗を適切に評価、フォローできること。(尾崎さん、頼さん)アプリに関わる人を顧客として見る、開発者に教示願う。(高橋さん)

2.いろいろなDXについて

  • 人が人にしかできないことに集中できること。(高橋さん、頼さん)
  • 各部署の連携がスムーズになること。
  • 目的が関係者全員にとって明確であること。(頼さん、石橋さん)
  • 全社的に同意が取れていないと、技術面でのフォローが必要な時に進まなくなりやすい(セキュリティ対策など)(尾崎さん、高橋さん)

3.自分のDXについて

  • 開発者寄りの事務職、営業職としてDXに取り組みたい。ヒアリングして、目的に沿ったツールを提案できるようツールで何ができるのか、触りながら知っていく。
Guavaさんのまとめ

1.DXデザイナーの人材像

  • デジタル化の必要なツールやIT一般に関する知識が必要。
  • 組織全体を巻き込んでいくためのコミュニケーション能力,調整能力が必要。

2.いろいろなDXについて

  • 上層部の理解度が高いと推し進めやすいと思う。また、組織の実情に合わせてなぜDXを進めるかを立ち止まって考える機会は必要。

3.自分のDXについて

  • 組織の中で情報化を推進していける人材になりたい。また,いずれは経営的な知識も身につけてITコーディネーターの資格をとれば業務の幅が広がるかも。
  • 組織の情報化推進部門,もしくは中小企業経営支援の部門でITに関する知識を活かして働きたい。
  • まずは基本情報とる。システムの設計の流れについて頭入れておく。わからないことを上手く調べて、もしくは人に聞いて解決する力を磨く。

自分自身のこれまでのキャリアをベースにされる方、今後進みたい方向をベースにされる方、見えている世界は色々ながら、挑戦意欲や学習意欲にあふれた記載を頼もしく思います!!

これから社会のどこかに身を置き、各自のDXに取り組んでいかれる貴重な人財だと、改めて思いました。一隅を照らしていってほしいと思います。

3.オンライン発表会のご案内

そんな105期生らが、年内最後の訓練日となる28日にオンラインイベントを企画しています。

【DXデザイナー養成科】105期生 報告会 – connpass

現在の課題として取り組んでいるアプリ作成の成果を、皆さんにご覧いただく発表会です。
前日と前々日には予選を行い、特に評価の高かった6アプリご覧いただく予定です。

内容の企画から計画、当日運営から役割分担まで、すべて訓練生主導で準備を進めています。
予選には我々講師もエントリーすることになっています💦ひぇ~

皆さん、すごい集中力で発表用アプリの作成に取り組んでいます。
これが本当にクオリティの高い仕上がりになりそうで吉田は驚いています。

ご質問の内容も高度化して広範にわたっており、コチラも大変勉強になっています。
この学び合いの成果をご覧いただきたく、28日午後はぜひ教室にコネクトしてくださいませ。

引き続き、「自分」「世界」「沢山」「発見」をご一緒しましょう!

PAGE TOP