アプリ作成演習スタート!

今日から、104期生はアプリ作成演習に入りました。
kuro.さんの力作Power Apps教材でもって、kuro.さん本人がメイン講師デビューです。

市販教材は初学者には急こう配・・・

アプリ作成演習は、これまで市販教材を使って吉田が受け持ってきた授業です。

市販教材を中心にして、周囲を演習のプリント、YOUTUBEや技術ブログなどで補完しながら進めてきました。

市販のPower Apps教材は、いずれも優れた書籍だと思います。最短距離でより多くを学べるよう、様々な要素がバランスよくまとめられています。

経験を積んでいくうちに内容が理解できるようになり、著者の知識レベルや知見の深さに敬意を抱くようになっていくのですが、初学者にとっては難解に見えてしまいます。。。

「書いてある内容が良く分からない」「言われた通りにやったらできたけど理解できない」という学習者の声を時々耳にしながら、忙しさにかまけた吉田の悩みとなっていました。

市販教材は少ない紙面で多くを学べるように設計されているため学習進度が早く、歩幅も段差も大きくなってしまうことがその理由だと考えています。

初めて学ぶコントロールに入力するのが初めて学ぶ関数だったり、悪いことに変数だったり、初めて学ぶ関数がネストしていたりして、学習内容が複数混在した合わせ技で出てくるケースが多いのです。

その”混ざりもの”が、初学者にはそのものズバリの味が分かりにくしている面があります。

まずは各コントロールのメインプロパティを1つずつ学習したり、共通のプロパティを学習したりして段差を少なくし、小さな階段を上るように理解を深めて行けるものがあれば・・・

そんな吉田のボヤキをそばで聞いていたのがkuro.さんでした。

実際に生徒と先生の両方とも経験した立場として、彼がその課題の解決を自らのミッションとして取り組んでいる様子は、昨年から見てきました。

今日はそれが芽吹いた日だったわけです。

100ページを超えるボリューム・・・。

kuro.さんが作成したテキストは、初学者の気持ちや課題に寄り添うものになっており、吉田の悩みを解決してくれるものにもなっていました。

Power Appsの学習に、初級や上級といった線引きは歓迎されていないようですが、「沼」と呼ばれる深遠な世界を前にした初学者にとっては、この階段をどこまで登れば最初の”踊り場”にたどり着くのか?分かるだけで安心感につながると思います。

それが分かりやすくまとまったコンテンツになっていました。

あと市販の教材は「買わせたからには全てやらねば・・・」という心理的バイアスがかかってしまう点があり、伸縮自在にコントロールできる点もオリジナル教材の利点です。

私はこれまで多くを盛り込み過ぎていたと反省です。とても刺激になりました!
楽しく学習が出来て、体系だったものを作らねば💦

アプリ作成の学習は楽しい!って感じてほしい

kuro.さんはいつになく張り切っていて、とても楽しそうに授業を進めていました。
サポートするKEDAMAさんも吉田と一緒に入るときより楽しそう( ゚Д゚)

KEDAMAさんもかつては訓練生としてPower Appsを学び、実際の開発現場での経験を経て、現在は教室をサポートしてくれています。

「私もここでつまづいた!」や「これを合わせて教えてもらえたら覚えやすかった!」というポイントをガヤってくれて、教室が活気づいておりました。

こうしたテクノロジーの学習は、自分も学習者!というスタンスで共に学ぶ姿勢で授業を推進するのが正解だなぁと吉田は勉強になりました。

2人のPower Apps愛にあふれた授業で、訓練生たちにもソレが伝わったように思います。

皆さんも、きっといつか「アプリ作成って楽しい!」と思ってもらえることを確信しました。

市民開発者の市場は、教育市場も労働市場もともにまだ緒に就いたばかりで、育成手法も体系化されていませんし、開発のプロセスも一般化されているものはありません。

そもそもアップデートし続けるテクノロジーが相手なので、市民開発者は常に学習者であり、開発者でもあり、時に教授者にもスイッチする人材だと考えています。

KEDAMAさんも、この訓練が終わったらまた開発現場に戻ります。

学習者と開発者と教授者の立場を循環・・・或いは同時進行するキャリアになるのかな・・・
その循環の仕組みを作ることで市場が大きくなっていくかも!

それを吉田の次の目標に置くことを決意した日でもありました!

さぁ何から始めようかしらねー。

吉田 豪

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